ExcelRTCの仕様

ExcelRTCはデータポートの入出力によりセルの値の読み込み、書き込みを行うRTCです。
このため、データポートの数、種類、関連付けするセル等はユーザーが独自に設定できるのが望ましいと言えます。
そのため起動した時点ではサービスポートを1つ持つだけのRTCとして動的にデータポートが増える仕様にしました。

ExcelRTCでは、GUIによるデータポートの追加、設定をサポートしています。
GUIにより設定できる項目は、

本RTCをアクティブ化するとDataInPortから入力されたデータを関連付けしたセルに書き込み、DataOutPortから関連付けしたセルの値を出力を行います。

本RTCはサービスポートとして指定の位置のセルの読み込み、書き込みを行うインターフェースを持っています。
また、コンフィギュレーションパラメータから読み込むファイルを設定できます。

サービスポート

SpreadSheet.spreadsheet(Provided)

指定したセルの値の取得、入力するためのインターフェースです。
FloatList、StringListは独自のデータ型です

名称  引数 戻り値の型 説明
get_string string l, string c, string sn string セルの文字列を取得する。
l:列の番号(アルファベット)
c:行の番号(数値)
sn:シートの名前
set_value string l, string c, string sn, float v void セルに値を入力する。
l:列の番号(アルファベット)
c:行の番号(数値)
sn:シートの名前
v:入力する値
get_string_range string l1, string c1, string l2, string c2, string sn StringList 未実装
set_value_range string l1, string c1, string l2, string c2, string sn, FloatList v void 未実装 
set_string string l, string c, string sn, string v void セルに文字列を入力する。
l:列の番号(アルファベット)
c:行の番号(数値)
sn:シートの名前
v:入力する文字列
set_string_range string l1, string c1, string l2, string c2, string sn, StringList v void 未実装

コンフィギュレーションパラメータ

名称 デフォルト値 説明
file_path  string NewFile 開くExcelファイルの名前。
"NewFile"と入力すると新規作成。
actionLock int 0 1でセルの値を変更しているときに画面の更新を止めます。
※ExcelRTCでこの値を1にして画面の更新を止めるようにすると著しく処理に時間がかかることがあるため0に設定することをお勧めします。
Red int 255 値を読み込んでいるセルの色
Green int 255 同上
Blue int 0 同上

本RTCでは実験的にコンフィギュレーションセットを複製するとデータポートが追加されるという機能を付属しています。

dataport0

名称  デフォルト値 説明
data_type string TimedFloat 追加するデータポートのデータ型
column int 1 関連付けするセルの行番号
start_row string A 関連付けするセルの列番号
end_row string A 関連付けするセルの範囲の終わりの列番号
複数のセルを関連付けする場合、start_rowで設定した列番号からend_rowで設定した行番号のセルまで設定されます。
sheetname string Sheet1 関連付けするセルの存在するシートの名前
port_type string DataInPort データポートの種類
DataInPortかDataOutPortを設定できます。
c_move int 1 1の場合はデータの入出力をする度に列を移動します。
Attach_Port string None 関連付けするデータポート。データポート(コンフィギュレーションセットの複製を用いて作成したデータポート名はコンフィギュレーションセット名になります)の名前を入力します。複数関連付ける場合は","で区切ってください。"None"と入力した場合は無視します。

これらのコンフィギュレーション変数をもつコンフィギュレーションセットを複製することでデータポートを追加できます。