ExcelRTCの使用方法

RTCを起動する

他のモジュールと通信をするためにRTCを起動します。

ReleaseフォルダのExcelControlComp.exeを実行してください。
インストーラでインストールした場合はスタートメニューの全てのプログラムからMsORTCs→ExcelRTC.exeを選択することでも起動できます。
するとRTCが起動するのと同時に操作ダイアログの起動、Excelの起動を行います。

セルとデータポートの関連付け

ダイアログの構成

他のRTCのデータポートによりセルの入出力を行うための設定を行います。

ダイアログの構成は以下のようになっています。

ツリーの表示

まず、関連付けをするデータポートを選択するためにRTCのツリーを表示します。ネームサーバーのアドレスを入力してツリー表示ボタンを押してください。するとツリーが表示されます。

シート、行番号の選択

セルの読み込み、書き込みは選択した行番号から下にシフトしていきます。
ただし、チェックボックスをオンにするとシフトせずに初期のセルを読み込み、書き込みを行います。

まずは、書き込むシートを選択します。

次に行番号をテキストボックスに入力してください。

データポートの作成

そしてツリーからデータポート選択して作成ボタンを押します。
すると、RTCに選択したデータポートと通信を行うためのデータポートが作成されて自動的に接続も行います。

ここで、RTシステムエディタよりRTCをアクティブにするとデータの書き込みを開始します。

DataInPort、DataOutPortともに扱うセルの行がシフトしていきますが、これを初期化したい場合はツリーよりデータポートを選択して行番号初期化ボタンを押してください。全て初期化したい場合は全行番号初期化ボタンを押してください。

関連付けを解除したい場合は削除ボタンを押せばデータポートが削除されます。

作成したインポートとアウトポートの関連付け

作成したインポートとアウトポートを関連付けすることにより、インポートに入力されたときにアウトポートの出力を行うことができます。
インポートの選択ボックスでインポートを選択して、関連付けボタンを押すと関連付けできます。
関連付けしたインポート選択ボックスから関連付け解除したいインポートを選択して関連付け解除ボタンを押すと関連付けは解除されます。

作成済みのファイルを開く

ファイル読み込みボタンを押してファイルを選択すると作成済みのファイルを開けます。また、コンフィギュレーションパラメータfile_pathを変更することでも読み込めます。

設定の保存

関連付けしたセルとデータポートの設定は保存用のシートに保存されます。そのため、このままファイルを保存したら設定も保存できます。

サービスポートによるセルの値の入出力

ExcelRTCはサービスポートから特定の位置のセルの読み込み、書き込みができます。ExcelRTCフォルダのSpreadSheet.idlを用いて方向がRequiredのサービスポートをRTCに追加してください。

そしてセルの文字、値を取得するにはそれぞれ以下のようなコードを書きます。

m_str = self._spreadsheet._ptr().get_string("A","1","Sheet1"):
m_value = self._spreadsheet._ptr().get_value("A","1","Sheet1"):

セルに文字列、値を書き込むには以下のようなコードを書きます。

self._spreadsheet._ptr().set_string("A","1","Sheet1","abc"):
self._spreadsheet._ptr().set_value("A","1","Sheet1",10):

コンフィギュレーションセットの複製によるデータポートの追加

コンフィギュレーションパラメータによるデータポートの設定の方法を説明します。

まず、Configuration Viewからdataport0を選択し複製ボタンを押しまて、複製したコンフィギュレーションセットの名前をdataport1とします。
そして、適用ボタンを押した後に編集ボタンを押します。

あとはdataport1のパラメータを変更すればデータポートが作成されます。

複製するコンフィギュレーションセットの名前はdataport*(*には複製した数)を指定してください。

コンフィギュレーションセットの複製によりデータポート同士の関連付けを行う場合は、コンフィギュレーションパラメータAttach_Portにお互いのデータポート名を入力する必要があります。なお、データポート名は複製したコンフィギュレーションセット名に設定されます。

以下ではdataport1とdataport2を関連付けしています。

コンフィギュレーションパラメータ設定によるファイル読み込み

予めコンフィギュレーションパラメータ設定ファイルExcelControl0.confのfule_pathにファイル名を設定しておくことで、RTC起動時にファイルを読み込むことができます。


conf.default.file_path: Book1.xlsx