概要

OpenRTM-aistはロボットの機能要素をモジュール化し、その組み合わせによりシステムを構築するためのソフトウェアプラットフォームです。そのモジュールのことをRTコンポーネントと呼びます。

一方、Microsoft Officeは表計算機能や文書作成機能等をサポートするオフィス統合環境です。

本ソフトウェアはRTミドルウェアを用いたシステムでMicrosoft Officeの機能を利用するためのRTC群です。

現在は以下の機能をサポートしています。

ExcelRTC

Excelは表計算機能をサポートしています。
ExcelRTCはセルの値をデータポートから入出力できます。
このことにより、

  1. 入力データの保存
  2. グラフ表示
  3. あらかじめ作成したデータ列の出力
  4. 入力データを数式により計算した結果を出力


といったことができるようになります。

現在はBasicDataType.idlで定義したデータ型をサポートしています※。数値、配列の入出力ができます。
※不具合により文字列(TimedString型等)は扱えません。

WordRTC

Wordは文書作成機能をサポートしています。 WordRTCは文字列の入力、フォントサイズの変更、選択中の文字列の出力ができます。

PowerPointRTC

PowerPointではプレゼンテーション機能をサポートしています。
PowerPointRTCはデータポートからの入力でスライド番号の変更、アニメーションの実行ができます。

OCR_RTC

MODI(Microsoft Office Document Imaging)はMS Office 2003、2007に付属するOCR(Optical Character Recognition)ソフトウェアです。
OCR_RTCは入力された画像データから認識した文字列を出力できます。

COMとは

COMはComponent Object Modelの略で、主にWindowsでソフトウェア間の通信で使用される技術です。
microsoft excel 12.0 object library、microsoft word 12.0 object library、microsoft powepoint 14.0 object libraryというCOMコンポーネントによりExcel、Word、PowerPointへアクセスしています。

ExcelRTC、WordRTC、PowerPointRTCは別のRTCからデータを受信したらそれをさらに別プロセスのExcel、Word、PowePointにプロセス間通信をしなくてはならないのでそれが少し不満です。